いよいよYQIP2014が始まった。
http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~yitpqip2014.ws/
国内外から多数の参加者の皆さんが集まって下さり、感謝。
初日はウンルーさんのトーク(上の写真)からスタート。
今回は参加されている方のバックボーンが様々なため(量子情報、統計力学、物性、一般相対論、超弦)、本題の前に30分の一般相対論イントロ・ミニマムを彼にお願いしてしまった。
事象の地平面を滝に落ちる川の水の中にいるサーモン(多分カナダの)の例で分かりやすく説明するところから始まり、直径1m程度の風船を使って時空の曲がりをデモンストレーション。
そしてペンローズダイアグラムの解説まできっちりしてくれた。
その後はブラックホールファイアーウォールに関連した話。
午後は東大の沙川さんのトークで、量子的マクスウェルの悪魔の話。
個人的には頭の中で再度整理できるいい機会となった。
(Sagawa-Uedaの結果はもっと他分野に浸透してもいいと思っている。)
その後、水曜日にあるポスターセッションの発表者による5分間ダイジェスト口頭発表のプレポスターセッション。
この企画の肝は、質問やコメントをその場で受け付けないこと。
会議初日に連続して面白そうな話を聴きながらも、どうしても聞いてみたい質問をその場では我慢してもらうことで、ある意味じらさせて頂き、2日目以降の休憩時間にその発表者を捕まえてどうしても議論を始めたくなることに狙いを置いている。
これで面白い研究の切っ掛けが出てくるとうれしい。
(自分も、何人も議論したい方々を見つけてしまった。ただ世話人の仕事があるため、満足に時間が取れない可能性が大きい。)
また発表者の顔と名前を初日に共有できるのは、今回のような異分野間交流で役立つとも期待。
2日目の午前のセッションは、レズニックさんの冷却原子を用いた非可換ゲージ理論の量子シミュレーターの話から始まり、田崎さんの純粋熱的状態による統計力学の基礎付けの話が続く。
午後も面白いトークが連続して、その後バンケットの予定。